鉛筆を正しく持つことは・・・

お箸や鉛筆(ペン)を正しく持つことができない人が増えている

 

と言われるようになってから、もうどれくらい経つでしょうか。

 

初めて、握るように持つ人を見た時は、かなり驚きましたが、

 

今は、随分と見慣れてしまいました。

 

 

「見た目がよくない」ということだけなら、

 

新しい持ち方を受け入れることもありだと思います。

 

 

でも…

 

思っている以上に深刻な問題のようなのです。

 

 

「ブレインジムと私」 (ポール・デニッソン著  石丸賢一訳  市民出版社)によると、

 

箸にしろ、筆記具にしろ、伝統的な持ち方で持つことは、

 

親指(母指)と人差し指を使って

 

「母指対向機能」を有効にしているということになるそうです。

 

 

 

この「母指対向機能」は、

 

人類学では、人類の進化によって開花した機能のひとつとされています。

 

 

美しさ、正確さ、芸術を創造することに関係する、

 

より高度な認識能力をもたらす…

 

 

最も洗練された人間の活動や向上心は、

 

正確な握り方とその根底を支える絶妙に調整のとれた神経系があるからこそ

 

存在してきたもの…

 

また、読書にも、すらすらと書く能力が必要不可欠だそうです。

 

 

 

そういえば、ある時、

 

本の中の大切だと思われる部分をノートに書き写したい衝動にかられ、

 

それから数年間、時間の許す限り、書き写しを続けたことがありました。

 

 

 

そんなことをしていると、1冊読むのに、とても長い時間がかかります。

 

疲れもします。

 

後で読むためなら、線を引いておけばすみます。

 

書くより、キーボードで入力した方が速いです.

 

でも、どうしても「書きたい」と思いました。

 

 

 

自分の気持ちに素直になって、続けたところ、

 

いつの間にか、

 

講演などを聴くときに、速くメモを取ることができるようになっていました。

 

 

さらに、

 

読んだことや聴いたことなどに対する理解力が、

 

大幅にアップしていることに気づきました。

 

 

 

「書く」ことが、様々な能力アップに繋がることを身をもって体験しました。

 

その頃は、「母指対向機能」とについて何も知りませんでしたが…

 

 

テレビ、携帯電話、コンピュータなどの出現とともに、

 

子供や若者が「書く」という身体技能を習得することが難しくなっています。

 

 

 

数百万年にわたる進化の過程で身につけた機能を、

 

「便利さ」と引き替えに、失いつつあるとしたら…

 

 

 

子供たちにどのような姿を見せ、

 

どう導いていくことが必要なのでしょうか。。。。。